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国際
【北ミサイル失敗】金正恩新政権に打撃 軍事路線に傷
2012.4.13 11:21
[核・ミサイル事情]
北朝鮮が「人工衛星」と称して国際社会の警告を無視してまで長距離弾道ミサイル発射を強行したのは、新指導者として朝鮮労働党第1書記に就任したばかりの金正恩氏を権威付けする「祝砲」にする狙いがあった。唯一といえる国威発揚の手段だっただけに、発射失敗が正恩新政権に与える打撃は計り知れない。
「人工衛星打ち上げ」について北朝鮮は「国の経済的、科学的潜在力の総称だ。わが祖国は100%自分の力と技術で(衛星保有国の)前列に堂々と立った」(7日付「労働新聞」)と位置づけていた。
「核とミサイル」は北朝鮮の生き残りをかけた唯一無比の武器で最強の外交カードだった。核弾頭を付けた米本土に届く長距離弾道ミサイルを完成させれば、米国から体制保障と大型経済支援を獲得する対米交渉ができると踏んでいた。それだけに今回、外国メディアまで入れて公開していた打ち上げの失敗で、北朝鮮の軍事路線は大きく傷ついた格好だ。
北朝鮮は、1980年代から本格化させた核とミサイル開発で金正日時代に2度の核実験を実現。「核保有国」も名乗ってきた。
北朝鮮は今回の発射を金総書記の「遺訓」と強調。金日成生誕100年の祝賀行事の一環として、その披露を行うことが「宿願」だった。約10年間をかけて建設した最新式の東倉里基地を初めて使用し、海外メディアに「衛星」を見学させたのも、金総書記時代とは異なる「正恩新時代」をアピールするためだった。
金正恩政権は、ミサイル発射凍結も含む米朝合意の発表から2週後に発射を予告。主役交代で北朝鮮の路線転換を期待した国際社会を失望させた。発射は失敗したが、打ち上げ自体が国連安保理決議違反だけに、北朝鮮のいっそうの孤立は避けられない。
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