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【外信コラム】ベルリン物語 命懸けの取材

2009.1.7 02:45
このニュースのトピックスイラク情勢

 パレスチナのガザでの取材は命懸けだ。イスラム原理主義組織ハマスの幹部を取材するときなどは特にそうだ。イスラエル軍は、パレスチナ人の情報協力者から幹部の居所をかなり詳しく知らされており、軍用ヘリからのミサイル攻撃で幹部を暗殺するからだ。

 7年前の暑い夏。冷たいビルの中で会見に応じたハマス政治部門の幹部、イスマイル・アブシャナブ氏は後日、上空からの攻撃で暗殺された。東京に帰ってそのニュースを聞いたとき、背筋が思わず凍り付いた。

 昨年8月、ハマスのハニヤ元首相の外交顧問、マフムード・ユセフ氏に会見するため訪れた“外務省”の建物も、今回の空爆で木っ端みじんとなった。粗末な建物内でお茶を出してくれた事務員らの運命はどうなったか? 自分が今度もそこにいたかもしれないと思うと、死は身近なところにあると感じざるを得ない。

 パレスチナ人からこんな話を聞いたことがある。1991年の湾岸戦争で、イラクからイスラエルのテルアビブへスカッドミサイルが夜中に火を噴きながら飛んだ際、パレスチナ人は屋根に上って見上げ、狂喜したという。パレスチナ人のイスラエルへの恨みは半端ではない。

 イスラエルのハマスに向ける憎悪も相当なものだ。ナチスにより“絶滅”の危機に瀕(ひん)した歴史を持つユダヤ人は、国家維持のためなら国際社会の批判があっても、“敵”を徹底的にたたくつもりなのだろう。(黒沢潤)

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