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シリアの砂漠にウランの“痕跡” 核開発疑惑強まる
【ベルリン=黒沢潤】シリアの核開発疑惑を調査している国際原子力機関(IAEA)は10日までに、疑惑が指摘されている同国内の砂漠地帯で採取した環境サンプルから、ウランの“痕跡”を発見した。ロイター通信がIAEAに近い外交筋の話として伝えた。実際に核開発が行われていた決定的な証拠とは言えないものの、疑惑が一段と深まった形だ。
同疑惑をめぐっては、イスラエルが昨年9月、シリアの砂漠地帯にあった建物を空爆。米国は、この建物が北朝鮮の寧辺にある実験用黒鉛減速炉(5000キロワット)に酷似した原子炉の施設だと指摘したうえで、シリアが北朝鮮から極秘に技術支援を受けていたと非難していた。これに対し、シリアは「ばかげた主張」などと一蹴(いっしゅう)していた。
IAEAは今年6月にシリアに調査団を派遣し、現場で採取した環境サンプルを慎重に分析。今回、発見されたウランについて、別の外交筋は「人間が作った物質であり、自然のものではない」と指摘しているという。ただ、同筋は「(製造のための)活動が行われていたことを示すものは何もない」とも述べており、科学者らの衣服や、機器に付着したウランが現場に偶然、持ち込まれた可能性もあるという。
このため、IAEAはさらなる調査を進めているが、シリア政府は現在、国内3つの軍事施設へのIAEA要員の立ち入りを拒絶しており、疑惑の早期解明は容易ではないという。
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