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イランに初の仏教寺院跡 龍谷大調査団、仏龕確認
このニュースのトピックス:イラン
イラン北西部・マラゲー郊外にあるヴァルジュヴィ遺跡で、石柱などに仏像を安置するための仏龕(ぶつがん)が彫られた13世紀の仏教寺院跡が見つかり、龍谷大学の調査団(団長・入澤崇教授)が7日、発表した。イランで仏教寺院跡が確認されたのは初めて。当時、イランを治めたイル・ハン国のモンゴル人らによって造られたとみられ、仏教の西方への伝(でん)播(ぱ)を考える上で重要な資料となりそうだ。
調査団によると、同遺跡の仏教寺院は、それ以前からあったミスラ教と呼ばれる宗教の寺院を改修して造られており、地下の岩盤を彫り込んだ大小2つの部屋で計約20個の仏龕が確認された。このうち広さ約80平方メートルの大きな部屋には、八角柱の巨大な柱があり、その表面などに11個の仏龕(高さ約70センチ)が彫られていた。
仏龕は、仏像や仏の姿を描いた絵画などを安置するためのほこらのような施設。石窟寺院の壁などに造られた例が多い。
イル・ハン国は、アジアから欧州にわたる領土を築いたモンゴル帝国から分かれた国家。建国者のフラグはチンギス・ハンの孫で、マラゲーは首都だったタブリーズに近く、付近にはモンゴル人の拠点があったとみられている。
仏教の西限遺跡としてはこれまで、イランの北東、トルクメニスタン国内の遺跡などが確認されていた。しかし、今回仏教寺院跡が確認された遺跡はさらに1000キロ以上西方に位置しているうえ、成立時期がアフガニスタン・バーミヤンなどで仏教文化が栄えた時期(1〜6世紀)と大きく異なっており、仏教の西限を考える上で重要という。
同大学の村岡倫教授(モンゴル帝国史)は、「マラゲー付近にはモンゴル人の拠点があったが、仏教寺院跡が見つかるとは驚き。寺院はモンゴル人たちが使ったものだろう」と話した。
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