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ウクライナから戦車33両を輸送中、貨物船乗っ取られる 露バルト艦隊、ソマリア沖へ (1/2ページ)
このニュースのトピックス:核・ミサイル事情
【モスクワ=佐藤貴生】アフリカ東部のソマリア沖で、30両以上の戦車や大量の弾薬を積んだウクライナの貨物船が海賊に乗っ取られる事件があり、イタル・タス通信などは27日、海賊は貨物船と乗組員を解放する見返りとして3500万ドル(約37億円)の身代金を要求したと伝えた。ソマリア近海では海賊による外国船乗っ取り事件が頻発、エネルギーを中東に依存する日本の貨物船が標的になる事件も起きており、わが国にとっても決して人ごとではない。
貨物船はウクライナ南部の黒海の港を出航し、ケニアのモンバサに向かう途中の洋上で25日乗っ取られた。ウクライナのエハヌロフ国防相は26日、船にはケニアに輸出するT72型戦車33両や大量の弾薬、迫撃砲などが積まれていたことを明らかにした。国防相は、積み荷の兵器・弾薬類は正しい法的手続きをへて輸出されたもので、ソマリア沿岸から遠く離れた航路を進んでいたと強調した。
船にはウクライナ人17人、ロシア人3人、ラトビア人1人が乗っていた。ロシア海軍は今後、ロシアの船舶やロシア人に危害が及びかねないとして、バルト艦隊所属のミサイルフリゲート艦をソマリア沖に派遣した。ソマリア近海では、フランスやカナダ、マレーシアなどが海上で警戒活動を行っている。
10年以上も無政府状態が続くソマリアでは、特に今年に入ってから、イスラム原理主義勢力「イスラム法廷」とエチオピアが後押しする暫定政府の軍による戦闘が激化、治安は悪化の一途をたどっている。乗っ取られた船の解放交渉が頓挫すれば、積み荷の兵器・弾薬類がソマリアや他のアフリカ周辺の戦闘地域に流出する事態も想定される。
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