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トルコ与党、解党措置免れる

2008.7.31 00:51

【カイロ=村上大介】トルコ憲法裁判所は30日、イスラム系の与党、公正発展党(AKP)が国是の政教分離(世俗主義)を侵しているとして解党を求めた検察官の訴えを退ける一方、AKPに対して政党助成金の削減などの財政的制裁を加えるとの決定を下した。

 発表によると、11人の判事のうち、6人が解党措置に賛成、4人が解党には反対しつつも財政的な制裁を支持、1人が解党にも制裁にも反対した。解党には11人の判事のうち7人の賛成が必要だった。裁判長はAKPを解党するだけの証拠が認められなかったと述べる一方、「財政的制裁はAKPへの重大な警告でもある」と強調した。

 AKPは昨年7月の総選挙で47%の支持を得て圧勝しており、現職与党が解党となれば、トルコ経済や政局に与える衝撃は限りなく大きくなるとみられていた。トルコでは、厳格な世俗主義の維持を求めるトルコ軍や司法、知識人などエリート層と、AKPなどイスラム教への規制の緩和を求めるイスラム勢力の緊張が強まり、検察側はAKP解党のほか、党首のエルドアン首相、同党出身のギュル大統領を含む主要な党員71人の5年間の政党活動禁止も求めていた。

 AKPが解党を免れたことで、外国投資などで好調な経済への影響や政局の混乱は当面、回避される見通しとなった。

 しかし、イスラム教の政治的シンボルと世俗主義派からみなされる女性のスカーフの大学構内での着用自由化などの政策を進めるAKPを解党しない決定を憲法裁が下したことは、世俗主義派にとって大きな打撃であり、AKPが狙う軍の力をそぐ憲法修正の動きなどとも絡み、双方の緊張は今後も続くとみられる。

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