ニュース: 国際 RSS feed
【グローバルインタビュー】南アフリカ女性作家、ハイジ・ホランド (1/2ページ)
アフリカ南部、ジンバブエのロバート・ムガベ大統領と2007年末に単独会見し、『ムガベとの晩餐(ばんさん)』を出版した南アフリカの作家ハイジ・ホランド女史が産経新聞の電話取材に応じた。女史は「自分は神に選ばれた存在だとムガベ氏は信じている。1980年に政権を取った後、政敵を一斉に粛清したように、今回も当選が宣言されたら粛清に着手する可能性がある」と指摘した。
−−ムガベ大統領はどんな人物なのか?
「ムガベ氏は非常に複雑な人間だ。今回、3人の心理学者と協力しなければ、本を執筆できなかった。取材でインタビューしたムガベ氏の姪は“感情を表に出すな、周囲に考えを悟られる、とことあるごとにいって聞かせられた”と証言している。会見したときも無表情だったが、目には怒りと稲妻を宿していた」
−−幼少期のことは?
「子供のころ友人はひとりもなく、本ばかり読んでいた。ズバ抜けて頭が良かった。信心深い母親がカトリック教会の司祭に“あなたの子供は指導者になる”といわれ、神のお告げだと信じ込んだ。ムガベ氏は“お前は神に選ばれた人間”といって育てられた。情緒の弱さを隠すため、知識の吸収に集中した。だから、内面にいつ爆発するか分からない感情の時限爆弾を抱えている。母親の影響が大きかったことは、高まる国際社会の批判に対して、“自分を権力の座から追い払えるのは神だけだ”と発言していることからもうかがえる」
−−ムガベ大統領は大統領選で野党を弾圧した際、欧米帝国主義との闘争を主張したが。
「ムガベ氏の行動原理は“拒絶と恥辱”に“復讐(ふくしゅう)”をもって応えることだ。政権を取って最初の7年間は白人に20議席を与えるつもりだった。しかし、その5年後、彼らは相変わらず白人の差別主義者、スミス元首相への支持を表明した。面目をつぶしたムガベ氏は“拒絶と恥辱”を感じ、白人社会との融和政策は失敗だったと考えて白人の議席枠を見直した。弱さを見せないため“復讐”に転じたのだ」

