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【音楽の政治学】ムバラク大統領礼賛で叩かれるエジプトの庶民派歌手 (1/2ページ)

2008.5.17 14:47
このニュースのトピックス音楽の政治学
時事問題をすかさず歌にして人気を集めるアブドゥッラヒーム氏のアルバム時事問題をすかさず歌にして人気を集めるアブドゥッラヒーム氏のアルバム

 泥臭いジャガイモのような顔をした中年男が、単調なリズムとメロディーに乗って、低い声でほえる。

 ♪おいらはイスラエルなんか嫌いだ、イスラエルなんか大嫌いなんだ…

 パレスチナの第2次インティファーダ(反イスラエル占領闘争)が激化した2001年、「バクラフ・イスラエル(イスラエルが大嫌いだ)」という歌で一躍、時の人になったエジプトの庶民派歌手、シャアバーン・アブドゥッラヒーム。アラブ世界で知らない者はいない。

 愛称シャーボッラー。年齢は不詳だが50代。ピラミッドに近いカイロ西郊、ギザ地区で洗濯業を営み、以前は結婚式などに招かれて趣味で歌っていた。

 それがこの歌の大ヒット後、時事問題をネタにした“戦闘的”な新曲を次々と発表。「ニュース・シンガー」とも呼ばれるようになり、庶民は彼が次は何をテーマに歌うのか、興味津々で見守ってきた。

 04年発表の「アラブの指導者さんよ」という歌はこうだ。

 ♪アメリカとイスラエル、同じコインの裏表…やつらは世界をジャングルに変えて、導火線に火をつけた…誰もやつらを止められない、誰もやつらを捕まえられない…

 鳥インフルエンザ流行などの社会問題もすかさずネタにするが、03年の米軍によるイラク攻撃、06年夏のイスラエルによるレバノン大侵攻、同年末のフセイン元イラク大統領処刑などアラブ世界を揺るがす大事件では、ストレートな「反米、反イスラエル」のメッセージを繰り出し、無力なアラブの庶民たちは留飲を下げてきたのだ。

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時事問題をすかさず歌にして人気を集めるアブドゥッラヒーム氏のアルバム
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