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ブッシュ米大統領、建国60周年のイスラエル国会で演説 パレスチナは黒風船で苦難訴え

2008.5.16 00:05
このニュースのトピックス中東

 【カイロ=村上大介】中東歴訪中のブッシュ米大統領は15日、建国60周年を迎えたイスラエルの国会で初めて演説した。大統領は、イランの核武装容認は「次世代への許し難い背信」と言明、対テロ戦で「米国はイスラエルとともにある」と述べ、「人口700万人のイスラエルが脅威に直面すれば、人口3億人を超える米国が味方につく」と強調した。

 大統領は、イスラエルが「偉大な民主国家のひとつとして建国120周年を祝うことになるだろう」と語る一方、「パレスチナも長く夢見た祖国を手にするだろう」と述べたが、和平交渉進展への具体的な展望には触れなかった。また、国連がパレスチナでの人権侵害についてイスラエル非難決議を繰り返していることに対して、「中東でもっとも民主的な国に対し恥ずべき行為」と逆に非難した。

 大統領は同日、演説に先立ち、古代ローマ軍に反乱を起こしたユダヤ人たちが立てこもり、集団自決したマサダの要塞(ようさい)跡を訪問した。

 一方、イスラエル建国で推定約70万人が難民となったパレスチナ側では15日、ナクバ(大惨事)の記念日を迎え、ヨルダン川西岸やイスラエルが一方的に併合した東エルサレムで黒い風船を空に放って抗議。アッバス・パレスチナ自治政府議長はこの日の演説で、「イスラエルの安全はパレスチナの独立と安全と結びついており、(イスラエルの)占領継続は誰のためにもならない」と訴え、違法なユダヤ人入植地建設の停止など具体的な措置を通じた交渉進展を求めた。

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