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「2人になれば性行為の誘惑強まる」レイプ被害者にむち打ち刑 サウジ
このニュースのトピックス:中東
厳格なイスラム法の適用で知られるサウジアラビアで、拉致され集団レイプの被害に遭った女性(19)に対し、事件直前に夫以外の男性と2人きりだったことなどを理由に、裁判所が禁固6月とむち打ち200回の刑を言い渡し、国際的な論議を巻き起こしている。加害者の男7人は2〜9年の禁固刑を言い渡された。
司法省は、女性が一緒にいた男性との不倫関係を認めたと発表。拉致される直前、車内で性行為に及んでいたと示唆し女性の罪を強調、イスラム法に従った判決とし「外国の介入」を非難する。
だが、欧米メディアは女性の権利や司法制度の問題点に焦点を当て大々的に報じ、ブッシュ米大統領も4日の記者会見で「同じことが娘の身に起きたら、私は被害者を助けない国家に怒りを抱く」と批判。サウジのサウド外相は「判決は見直される」と述べ、沈静化に乗り出している。
事件は昨年、東部カティフで発生。一審は女性にむち打ち90回、レイプ加害者には禁固10月〜5年の判決を言い渡し、女性側が控訴した。
イスラム法は配偶者以外との性行為はもちろん、女性が親族以外の男性と2人きりになることも禁じている。イスラム教スンニ派教学の最高権威機関アズハル(カイロ)のオスマン研究員は「男女が2人きりになれば性行為の誘惑が強まるのは自然の摂理。過ちを防ぐためだ」と説明する。
被害者とはいえ、親族以外の男性と車内で2人きりになった女性は「罪を犯した」と受け止める市民は、エジプトでも少なくない。ただ同研究員は、禁を破った女性を罰するか否かや量刑は、個々の裁判官に委ねられていると指摘。今回の判決が通常より重いとの認識を示した。(共同)