[PR]
ニュース: 国際 RSS feed
【音楽の政治学】汽笛一声、南も北も(鉄道唱歌) 韓国 (1/2ページ)
このニュースのトピックス:言語・語学
今から30年前、ソウルの大学に語学留学したときのことだ。大学対抗の野球試合があり、見物に出かけた。スタンドでは応援合戦が繰り広げられ、双方のバンドが応援歌を演奏したが、その中で「汽笛一声、新橋を…」で知られる日本の『鉄道唱歌』が登場したのには驚いた。
「民族精神を誇る韓国の名門大学でなぜ日本の“鉄道唱歌”なんだ?」
『鉄道唱歌』は日本では明治33年(1900年)に作られた。後で調べて分かったのだが、20世紀初め韓国に伝わり、韓国語で新しい歌詞をつけ、とくに学生歌として広く歌われたという。韓国では『学徒歌』という。だから昔から学生にはなじみの曲だったのだ。
現在、残されている歌詞を見ると、「青山に埋もれた玉も磨いてこそ光彩放つ…」から始まり、「学びの青年よおのれの職分忘れずに…」とか「社会進歩の期待のもと改良者にならん…」とか、「農商工業盛んになれば国泰民安ここにあり…」など、近代化教育思想にあふれている。
つまり、日本の明治時代に生まれた大衆的な近代歌謡『鉄道唱歌』はその後、韓国で『学徒歌』という、誰でも気軽に歌える教育的な大衆歌謡となって若者たちに“開化思想”を広めたのだった。
韓国(朝鮮)における大衆的近代歌謡の第1号という評価もある。ただ近年はあまり耳にしないから、そろそろ歴史の世界に入りつつあるのだろうか。
このニュースの写真
関連ニュース
[PR]
[PR]

