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【中朝国境地帯を行く】(4)
中国と北朝鮮を分かつ鴨緑江の向こうに人影がはっきりと見える。朝の8時過ぎ、赤いネッカチーフを巻いて集団登校する小学生の列、自転車で通勤?する労働者、川で洗濯するアジュマ(おばさん)の姿も…。
中国・長白朝鮮族自治県と北朝鮮・恵山(ヘサン)市。川幅は30メートルもない。“隣町”と言ってもおかしくない近さである。実際、両岸の住民の多くは同じ朝鮮民族、親類も多い。北朝鮮から逃れてきた「脱北者」が潜むにはもってこいだ。中国側の朝市では、たくさんの種類のキムチが売られていた。会話はもちろん韓国(朝鮮)語。ここでは街の看板も、両国語で表記することが義務づけられているという。
夜になると、北朝鮮側の建物にも明かりがともる。だが、明かりの数はそれほど多くない。それでもここは外国(中国)と向かい合う“ショーウインドー”だから、「(北朝鮮は)無理をして電灯をつけたり、自動車を走らせているのだ」と、地元の中国人は、したり顔だ。急速に経済発展した中国と餓死者まで出した北朝鮮。命がけで川を越えてくる人は今も後を絶たない。(文と写真、喜多由浩)

