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“秘密”貿易、軍紀の乱れ、停止した産業…中朝国境の街の現実 (1/2ページ)
このニュースのトピックス:金正日総書記
食糧危機とエネルギー欠乏に加え、治安機関による強力な監視。北朝鮮の一般人民は萎縮(いしゆく)して生活している様子が容易に想像できるが、中国との国境を流れる鴨緑江(アムノッカン)上流域には、中朝の“秘密”貿易などで潤い、比較的恵まれた暮らしがあるという。今年3月末から4月初旬にかけ、山梨学院大学の宮塚利雄教授夫妻は、この地域の実態を探ろうと中国側の「臨江」から「長白」までを車で調査。対岸の北朝鮮側の写真撮影に成功した。レンズがとらえた中朝国境の現実とは…。
「中朝国境は、麻薬、覚醒(かくせい)剤などの禁制品の密輸で潤う地域」(公安関係者)とされる。宮塚教授は、まさにその現場を目撃した。
川が複雑に蛇行し、国境が入り組んだ中国側の岸から川幅の狭まった場所を見ると、軍人とみられる男たちがゴムボートのオールを重そうに漕いでいた。
北朝鮮側には補助者が2人、中国側には男が1人、ボートの接岸を見届けている。男の背後には、物資運搬用だろうか、車とバイクが見える。
この場面について宮塚教授は「準備が周到で軍人が関与しているうえ、北朝鮮では珍しいゴムボートが使われている。覚醒剤などの特殊な物資の密輸ではないか」と推測する。
長白に入ると、対岸の北朝鮮・恵山の暮らしぶりが目に入った。
まず目につくのは、市街地を行く人々の服装だ。子供も大人もジャンパーなどの防寒具をしっかり着込んでいる。


















