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北朝鮮、イランに核技術者派遣 プルトニウム分離支援か (1/2ページ)

2008.6.13 01:53
このニュースのトピックス金正日総書記

 【ワシントン=有元隆志】北朝鮮がイランのプルトニウムによる核開発に協力するため、同国に複数の核技術者を派遣したことが分かった。朝鮮半島情勢に詳しい情報筋が12日までに明らかにした。北朝鮮はこれまで核拡散を否定し続けており、近く核問題をめぐる6カ国協議の議長国・中国に核計画の申告を行う。しかし、シリアだけでなくイランとも核開発協力を進めており、実際の行動は北朝鮮の主張とは全く相反するものだった。

 イランを訪れたのは、プルトニウムによる核兵器開発に従事してきた寧辺の核施設の技術者や、国防科学院の核専門家ら。国防科学院は第二自然科学研究院とも呼ばれ、北朝鮮の兵器開発の中心的な機関。訪問の日時、人数について同筋は明らかにしなかった。

 イランは南部ブシェールで、ロシアの協力により初の原子力発電所建設を進めているが、情報筋によると原子炉内での核反応でできたプルトニウムを秘密裏に抽出し、精製するための再処理施設建設を計画。北朝鮮技術者らは施設建設に向けて、「技術援助や助言をする」(同筋)という。この原発はロシアからの燃料供給が終わり、年内にも試験運転が始まる見通しだ。

 イランはウラン濃縮を続けてきたため、ウラン型核兵器開発の疑惑が持たれてきたが、同時にプルトニウム型の疑いも持たれていた。国際原子力機関(IAEA)はイランにプルトニウム分離実験についての説明を求め続けてきた。

 6カ国協議で米国との交渉が進むなか、「金正日総書記の命令で、北朝鮮が拡散活動に慎重になっている」との分析もある。しかし、同筋はイランへの協力が、北朝鮮にとって、(1)6カ国協議の合意に沿って、寧辺の核施設を無能力化する作業が進むなか、核技術者らの雇用確保になる(2)寧辺が使用できなくても、核技術の水準を維持できる(3)技術協力の見返りとして、市場価格より廉価で石油を輸入できる−などの利点があると指摘する。

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