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与党ハンナラ党が過半数獲得へ 9日、韓国総選挙
【ソウル=黒田勝弘】韓国の総選挙(国会議員選挙、定数299)は9日、投票が行われる。2月にスタートした李明博・新政権下での初の選挙で、これまで議会で少数党だった与党ハンナラ党の過半数獲得はほぼ確実とみられている。
保守系のハンナラ党は当初、公認漏れの候補が脱党し独自出馬するなど内紛が続き、さらに閣僚人事にからむゴタゴタなどで李明博政権に対する世論の支持後退が見られるため、苦戦が予想された。
しかし旧与党で議会第1党の野党・統合民主党に新鮮味がなく、世論の大勢は野党が主張する「政権に対する牽制(けんせい)」より、とりあえず新政権を支える安定した政局への期待の方が強く、議会でも流れは勢力交代に傾いている。
このため世論は“与野対決”もさることながら、ハンナラ党脱党組が中心になっている「自由先進党」や「親朴連帯」、保守系無所属など“与与対決”に関心を寄せている。
しかしハンナラ党は”分裂”と”与与対決”に伴う危機感から票は引き締まりつつあり、さらに有権者の高齢化や若者世代の政治的無関心、予想される投票率低下などから情勢は有利になったとし、過半数は無難と判断している。
マスコミが伝える事前の世論調査を総合すると、今のところ定数299のうちハンナラ党が170前後、統合民主党が90前後でハンナラ党大勝という予想になっている。
ただ全議席の半数近くを占めるソウル首都圏や、ハンナラ党脱党組が善戦している保守の牙城の慶尚道などでは接戦になっており、この予想には変動も考えられる。それでも脱党組はハンナラ党への復党の可能性があり、ハンナラ党にとっては必ずしも悪くない。
野党劣勢が伝えられるなか、当落が注目されているのが統合民主党代表の孫鶴(キユ)候補と、先の大統領選で李明博氏と戦って敗れた鄭(チョン)東泳(ドンヨン)候補。いずれもソウルで出馬しているが孫候補はハンナラ党の朴(パク)振(ジン)候補に、鄭候補は同じくハンナラ党の鄭(チョン)夢準(モンジユン)候補に苦戦している。
両首脳が共に”討ち死に”した場合、統合民主党の動揺は必至だ。与野党陣営ともあらためて離合集散が考えられる。今回、ハンナラ党をはじめ各党が現職脱落など公認問題で大もめした。選挙の結果、世代交代は確実で、半数近くが新人議員になりそうだ。