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【人】北朝鮮の強制収容所で生まれた脱北者 申東赫(シン・ドンヒョク)さん(25歳) (1/2ページ)

2008.4.1 08:50
このニュースのトピックス金正日総書記
北朝鮮の政治犯収容所で生まれ育ち、脱北した申東赫(シン・ドンヒョク)さん=2008年3月17日、千代田区の明治大学(駿河台)リバティタワー北朝鮮の政治犯収容所で生まれ育ち、脱北した申東赫(シン・ドンヒョク)さん=2008年3月17日、千代田区の明治大学(駿河台)リバティタワー

 北朝鮮の「完全統制区域」と呼ばれる強制収容所で生まれ、育った。両親が政治犯という理由だけで、生まれながらにしての政治犯。北朝鮮では「出身成分」がものをいう。外の世界は全く知らなかった。平壌も、故金日成主席、金正日総書記の存在さえも知らなかった。

 「自分は罪を犯している」。収容所では、そう思い込まされ、強制労働によって罪を償うことが求められた。飢えと暴力による支配で、抵抗心も芽生えようがない。「なぜ収容所に生まれたのか、考えたこともなかった」。

 労働への報奨制度で“表彰結婚”した父母が、なぜ収容所に送られたのか、正確には知らない。父の一家が収監されたのは、兄弟が朝鮮戦争時に韓国へ渡ったためと、保衛員から聞いただけだ。

 母と兄は、脱出を企てたとして目の前で公開処刑された。自らも火炙りの拷問を受け、傷跡は背中に残る。

 閉ざされた意識を目覚めさせたのは、平壌で高位にありながら収容所に送られてきた男性から聞いた外の世界の様子。ようやく見つかった「生きる目的」だった。

 収容所での生活から、韓国への脱出までを証言した「収容所に生まれた僕は愛を知らない」(KKベストセラーズ)をこのほど、出版した。タイトルは韓国に来るまで「愛する」という言葉を知らなかったことから付けた。「今でも正確な意味は知らない」という。

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北朝鮮の政治犯収容所で生まれ育ち、脱北した申東赫(シン・ドンヒョク)さん=2008年3月17日、千代田区の明治大学(駿河台)リバティタワー
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