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【李明博の韓国】(下)公約の“経済”に難関あり (1/2ページ)

2008.2.27 20:25
このニュースのトピックス韓国

 盧武鉉前大統領は退任に際し「これで対決と勝負の世界を去ることになった」と別れの言葉を述べていた。彼にとって大統領の座は、親米保守派との戦い、「持てる者」との戦い、エリート層との戦い、批判的マスコミとの戦い、日本との戦い…など“戦いの場”だったというわけだ。

 盧武鉉氏は今後は故郷の村に新築された邸宅で平穏に過ごすという。“戦い”ではあったろうが死ぬことはなかった。

 これに比べると故朴正煕大統領(1961〜79年在任)は「戦死」している。彼は暮らしに疲弊しヤル気を無くしていた国民を、「なせば成る」のヤル気人間に改造するという、まさに「韓国人との戦い」を展開し、経済発展と近代化をもたらしたが、“タタミの上”では死ねなかった。

 盧武鉉氏は戦場からにこやかに退役した。しかしその昔、革命児・朴正煕は政治的暗殺事件で非業の死を遂げた。

 李明博大統領は朴正煕時代、財閥・現代建設の社長などビジネスマンとして“漢江の奇跡”といわれた経済発展の担い手だった。彼にはあの時代の夢と開発と成功の記憶がある。そしてひたすら仕事、仕事、仕事…。そういえば容貌(ようぼう)もどこか朴正煕に似ている。

 しかし今や退任大統領が田舎でのんびり隠居(?)する時代だ。国民も仕事、仕事、仕事…ではない。給料が低いとすぐ辞めるし、失業率は上がっても3K職場は人手不足だ。長時間勤務はいやがり休日を欲しがる。貿易赤字でも海外旅行は盛んだ。ガソリンの値段が上がっても休日の高速道路はマイカーで渋滞している。

 国民はもはやあの時代の「我慢してがんばる韓国人」ではない。我慢を知らない欲望噴出の時代であり、盧武鉉前大統領を見ても分かるように、指導者に対する“賞味期限”もはるかに短い。

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