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【李明博の韓国】(上)困難な脱反日路線 互いの国益理解必要 (2/2ページ)
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宋外相はその上で「政権初期には(相手に対し)期待が強いものだが、あまり期待を高くしないほうがいい。歩んできた歴史があるのだから一つ一つ考えながら現実的方法で対処すべきだ」ともいっている。
宋外相も盧武鉉大統領下で反日外交をやらされた人物だが、反日の嵐が過ぎた後はみんなそんな冷静な話をする。
問題は、双方の間で歴史的な見方に違いがあって、時に日本側で韓国が気に入らない動きがあったとき、韓国側がいかに冷静でいられるかだ。
「歴史認識の違いはすぐ解決することは難しいから、国家間の対立として外交問題にはせず、長期的な相互理解にまかせよう」と余裕のある姿勢が取れるか。
とくに歴史好きのマスコミが扇動し、野に下った左派勢力など野党陣営が反日を利用し政権揺さぶりに出た場合、李明博政権は「それでも過去より未来だ」といってこれをなだめ説得することができるか。
李大統領は就任演説で「自信を持とう」と国民に余裕を強調し、さらに「われわれは“理念の時代”を越え“実用の時代”に向かうべきだ」と訴えている。日本との過去−歴史問題は、すぐどうかしなければならないという現実的な実用問題ではない。考え方つまり“理念”の問題だから、それにこだわるのはやめようというのだ。
盧武鉉前政権を見ても分かるように、韓国では反日にはブレーキがかからないが反米にはブレーキがかかる。国益を考えるからだ。日本については「韓国にとって国益上どれほど重要か」が理解されていないのだ。
同じことは日本にもいえる。「歴史的痛み」を含め日本側の韓国への配慮は「日本にとって韓国の重要性」が理解されれば出てくる。李明博大統領の「実用主義路線」は、お互いそれを確認して付き合おうと言っているようにみえる。(ソウル 黒田勝弘)