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北住民が北朝鮮内情を取材 雑誌創刊 初めて世界に発信

2007.11.20 21:14
このニュースのトピックス金正日総書記
北朝鮮住民のジャーナリスト・グループが今年8月中旬に隠し取り撮影した平壌市内。女性が空のペットボトルを売るために集めている(雑誌「臨津江」創刊記者会見で紹介された映像)=久保田るり子撮影北朝鮮住民のジャーナリスト・グループが今年8月中旬に隠し取り撮影した平壌市内。女性が空のペットボトルを売るために集めている(雑誌「臨津江」創刊記者会見で紹介された映像)=久保田るり子撮影

 【ソウル=久保田るり子】北朝鮮の内情を北朝鮮の住民自らが取材し外部世界に伝える初の雑誌「臨津江」(韓国語版)が20日、韓国ソウルで創刊された。日本版と英語版も年内発刊を準備中。日本人ジャーナリスト、石丸次郎氏(45)が5年間かけて中国に脱出する脱北者の中から「北朝鮮記者」を養成。16人の取材チームを作り上げた。

 石丸氏は20日、ソウルで記者会見し「いま北朝鮮で何が起き、住民が何を考え、何を求めているかを伝える雑誌だ。内情を外部に伝えると同時に北の人たちの表現の場を確保し、外部との接触ツール(道具)に育てることも目的にしている。北朝鮮にジャーナリズムの種を植えることが民主化のためには必要だ」と話した。

 雑誌「臨津江」はニュースソースを北朝鮮内部の記者と元北朝鮮住民の脱北者に限った。ソウルでの編集は脱北者の女性作家、チェ・ジニさんが担当している。

 創刊号では、2006年7月のミサイル発射と10月の核実験を特集し、ミサイル発射直後から準戦時体制となり小学4年生以上が軍事訓練に動員された実態や、核実験について40代の司法機関幹部が「人間が飢えていることを知りながら自分の安全だけのための核実験の準備のためだけに金を使った」と金正日総書記を批判する声も紹介されている。隠し取りも含め録音・録画が原則で、正確さを最重視している。

 北朝鮮の記者養成は、石丸氏自身が1990年代半ばから中朝国境を約50回、600人以上の脱北者取材を通じ、内部のパートナーの必要性を実感したことから始まったという。中核となる記者リ・ジュン氏(仮名)はじめ6人の記者と10人の協力者には取材のイロハから伝授した。5年間で録画だけで100時間に達したという。韓国語版を再編集し北朝鮮に持ち込む計画もあるが、安全性などを検討している。

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北朝鮮住民のジャーナリスト・グループが今年8月中旬に隠し取り撮影した平壌市内。女性が空のペットボトルを売るために集めている(雑誌「臨津江」創刊記者会見で紹介された映像)=久保田るり子撮影

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