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【主張】南北首脳会談 自己満足の支援では困る
韓国と北朝鮮の南北首脳会談が2日から4日まで平壌で開かれる。金大中大統領時代の2000年6月以来、7年ぶり2度目である。前回の空路訪問とは異なり、今回、盧武鉉大統領は陸路で平壌に向かい、南北軍事境界線では車を降り歩いて北側に渡るという。
南北の平和と和解を内外にアピールする“演出”だ。金正日総書記も大々的な歓迎行事などで平和ムードを演出し、韓国からの支援獲得や国際的なイメージ改善を狙っているようだ。韓国政府によると南北の人的往来は南からの金剛山観光を中心に年間10万人に上り、南北間の交易量は13億ドル、北朝鮮内の開城工業団地での南北共同生産は月間1500万ドルになり、そこでは北朝鮮の労働者1万7000人が韓国式の工場で働いている。南北の和解・協力の成果というわけだ。
盧武鉉大統領は今回の首脳会談で「南北平和体制の構築」とともに「南北共同繁栄のための経済共同体」構想を話し合うという。国内総生産(GDP)の南北比で30対1という圧倒的な経済力を背景に、経済支援・協力を通じ中長期的に北朝鮮を変化に導くという計算だ。こうした支援・協力の拡大によって北朝鮮の韓国に対する依存度を高め、中国の北朝鮮への影響力を相対的に弱める狙いもあるようだ。
しかし北朝鮮問題の核心はその軍事独裁体制だ。ブッシュ米大統領は先ごろ北朝鮮をあらためて「残忍な体制」と非難している。第1回首脳会談以来、この7年間に北朝鮮の軍事独裁体制はどれほど緩和されたか。韓国の支援・協力の裏で北朝鮮は核兵器や弾道ミサイルの開発に熱を上げてきた。人権や自由も何ら改善されていない。
軍事独裁と国際的に非難されているミャンマーでは、物価高をきっかけに政府批判のデモや集会が存在し、反政府活動家のアウン・サン・スー・チーさんには国連特使が面会し、それらの様子が伝えられている。餓死者が出るほどの経済疲弊の北朝鮮で、なぜ現状批判の声が表に出ないのだろう。
盧大統領は民主化運動出身で日ごろ民主主議を強調してやまない。支援・協力に自己満足することなく、過酷な北朝鮮の軍事独裁体制に思いをはせ、金正日総書記とこの際、同胞の自由や民主主義のことも語ってほしい。