[PR]
ニュース:国際 RSS feed
【外信コラム】イタリア便り ローマ市の2守護聖人
このニュースのトピックス:外信コラム
6月29日は聖ピエトロと聖パオロの祝日。この2聖人を市の守護聖人とするローマ市では学校、役所、商店などが休みである。第二次世界大戦後に共和国になるまではカトリック教が国教であったイタリアでは、国の守護聖人にアッシジの聖フランチェスコが定められているように、各市町村もそれぞれ自分たちの守護聖人を持っている。
聖フランチェスコとは違って、イタリアの市町村の守護聖人は必ずしもイタリア生まれ、あるいはその町の出身とは限らない。冒頭の2聖人もイタリア人ではない。キリストの最初の弟子となり、ピエトロ(岩の意味)の名前をもらい、カトリック教会の基盤となり、最初の法王になった聖ピエトロは、もともとはヨルダン川上流のゲネザレ湖の貧しい漁師シモンであった。
また、聖パオロも小アジア出身だ。若いころは狂信的なユダヤ教徒でキリスト教徒迫害の先頭に立っていたが改心し、小アジア、ギリシャ、ローマなどでカトリック教の布教に尽くした人であった。
2人の共通点は、西暦67年ごろ、つまりネロ皇帝のキリスト教徒迫害時代にローマで布教中に、聖ピエトロは逆さ磔(はりつけ)で、聖パオロは斬首の刑で殉教したことである。
その後、ローマのこの2聖人の墓地があったとされる場所に、それぞれ現在の聖ピエトロ大寺院と聖パオロ大寺院が建立されたというわけだ。(坂本鉄男)
[PR]
[PR]