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ブルガリアの補助金没収、蔓延する汚職など原因 EU (1/2ページ)

2008.12.8 18:19
このニュースのトピックス金融危機

 【ベルリン=黒沢潤】欧州連合(EU)の行政執行機関である欧州委員会はこのほど、2007年にEU入りしたブルガリアへの補助金を没収した。補助金を執行する同国の政府機関内で、汚職などが相次いでいるためだ。未曾有の金融危機が欧州を襲っていることもあり、EUは先例のない措置によって、「EU域内の納税者のカネを浪費しないという断固たる方針を示した」(英BBC放送)形だ。

 EUが没収を決めたのは先月下旬。没収額は、道路建設や農業事業に当てる予定だった2億2000万ユーロ(約260億円)。補助金の執行機関であるブルガリアの道路建設機関内で汚職が発覚したほか、補助金の使用に関する欧州委への報告がずさんだったことが原因だ。

 欧州委は今夏、ブルガリアの現状に懸念を抱き、5億ユーロ強の拠出を凍結していた。今回没収された額以外の残りの約3億ユーロについても、今後の状況次第では没収される可能性もある。

 ブルガリアは最近、EU入りを決めたことで、ドイツなど欧州の主要国からの投資が相次ぎ、05〜07年の経済成長率は6%台を記録していた。しかし、欧州を襲う金融危機や今回のEUの措置は、同国経済に少なからぬ影響を与えそうだ。

 欧州委のレーン委員(EU拡大担当)は「ブルガリアは経済の『成功物語』とも言える存在だけに、今回の措置は残念だ。しかし、財政運用のルールは尊重されるべきだ」と強調した。欧州の経済情勢が厳しいだけに、補助金の安易な“タレ流し”は、欧州世論から猛反発を受けかねないことが発言の背景にある。

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