MSN Japanのニュースサイトへようこそ。ここはニュース記事全文ページです。
[PR]

【外信コラム】パリの屋根の下で 「自由」のために凍死を選ぶ人たち (1/2ページ)

2008.12.3 06:33

 出勤途中で毎朝、必ず出会う人たちがいる。布団にくるまってラジオのニュースを聞いている中年男性、犬2匹とスーパーの前に陣取る中年男性、ワインの瓶を傍らに穏やかな表情の初老男性、束ねた髪を時々、解いて頭をかきむしるシラミだらけの男性、ベールをかぶって彫像のように歩道に伏せているイスラム教徒の女性、つえを片手にてのひらを前に差し出して往復している盲目の男性−。この常連に、はだしの長髪男性や大荷物の女性などが時に加わる。

 サミュエル・ベケットの傑作「ゴドーを待ちながら」のバガボンド(放浪者)と一見、似てはいるが彼らが待っているのはゴドーではなく通行人の慈悲だ。前に置かれた空き缶などには小銭が入っている。夜半になると消えるが、彼らがホームレスか否かは不明だ。

 朝晩の冷え込みが厳しくなったこの1カ月で、パリ地域で6人のホームレスが凍死した。フランス全土での今年の凍死者は計265人(11月末現在)。フランスのホームレスは約10万人だ。準ホームレスは約300万人。住所斡旋法も一日、発効した。サルコジ大統領は選挙公約である「2年でホームレス撲滅」を実現するため、昨年2月に2億5000万ユーロ(約300億円)の予算を計上。1万2000カ所の収容センターも増設した。

[PR]
[PR]
PR
PR

PR

イザ!SANSPO.COMZAKZAKFuji Sankei BusinessiSANKEI EXPRESS
Copyright 2009 The Sankei Shimbun & Sankei Digital
このページ上に表示されるニュースの見出しおよび記事内容、あるいはリンク先の記事内容は MSN およびマイクロソフトの見解を反映するものではありません。
掲載されている記事・写真などコンテンツの無断転載を禁じます。