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露大統領 南オセチアなどグルジアの分離派地域の独立を承認
【モスクワ=佐藤貴生】グルジアの南オセチア自治州とアブハジア自治共和国がグルジアからの分離・独立を求めていた問題で、ロシアのメドべージェフ大統領は26日、南オセチアとアブハジアの独立を承認し、両国との外交関係の樹立を命じた大統領令に署名したことを明らかにした。
ロシアが両地域の独立を承認したことで、グルジアの領土保全を主張してきた米欧との関係悪化は決定的なものになりかねず、グルジア紛争をめぐるロシアと米欧の対立は重大な局面を迎えた。
メドべージェフ大統領はロシア南部の保養地ソチで行われた安全保障会議の終了後、テレビを通じて声明を発表し、「8月8日夜、グルジア政府は彼らの選択を行った。サーカシビリ(グルジア大統領)はジェノサイド(大量虐殺)を選んだ」などと、紛争の端緒となったグルジア軍の先制攻撃を厳しく批判した。
その上で、南オセチア自治州とアブハジア自治共和国には独立する権利があるとし、両地域の独立を承認する大統領令に署名したと語った。また、他の国々が、ロシアの動きに同調するよう呼びかけた。
ロシア上下両院は25日、臨時総会などを開催して両地域の独立を承認すべきかどうかを協議し、独立を承認するようメドべージェフ大統領に求める決議を賛成多数で採択していた。
■アブハジア自治共和国 面積8600平方キロ。人口約21万人。現在の民族構成はイスラム教スンニ派主体のアブハズ人(7万人)▽グルジア人(6万人)▽アルメニア人(5万5000〜6万人)など。1992〜94年にグルジア中央との間で独立絡みの紛争。独立国家共同体(CIS)の平和維持部隊としてロシア軍が展開しており、その兵力は最大3000人まで増強可能。
■南オセチア自治州 面積3900平方キロ。人口9万9000人(89年)。キリスト教のオセット人(66%)▽グルジア人(30%)など。91〜92年にグルジア中央と紛争。ロシアとグルジア、北オセチア共和国(露)の3者が500人ずつの平和維持部隊を派遣していた。自治州の約40%がグルジア政府の支配地域。



