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矛盾抱えた文豪、ソルジェニーツィン氏の功罪 (1/3ページ)
このニュースのトピックス:ロシア・CIS
3日に89歳で逝ったロシアのアレクサンドル・ソルジェニーツィン氏ほど、波乱に満ちた人生を送った作家も少なかろう。氏は独裁者スターリンの体制下で逮捕されながらも生きながらえ、ノーベル文学賞に輝くなど世界の耳目を集める反体制派作家となり、ソ連崩壊後にはロシア現体制の弁護人へと大転身している。
「ソ連反体制派」への道は、1945年、従軍した大祖国戦争(対独戦)の最中、前線から友人に送った手紙で暗にスターリン批判をしたとして、流刑に処されたことから始まった。
転々とさせられたソ連各地の収容所での暮らしをつぶさに観察して文筆活動を開始。スターリンの死後、収容所生活を描いた処女作「イワン・デニーソヴィチの一日」を発表、内外の注目を集める作家となった。
だが、スターリンが再評価される時代となっても、「ガン病棟」や「煉獄のなかで」など、ソ連の悲惨な内情を暴く作品を次々発表し、70年にノーベル文学賞を受賞した。100人余の囚人にインタビューしてまとめた大作「収容所群島」が国外で発表されたことで当局の堪忍袋の緒が切れて74年、国外追放になる。
ソ連の全体主義と戦う反体制派の「希望の星」として、「対ソ緊張緩和は危険だ」との強いメッセージを発し続けたことから、ソ連崩壊の環境を整えたとの見方もある。実際にソ連が崩壊して、この文豪が欧米での亡命生活を終えて祖国に帰還できるまでには、さらに20年もの歳月を要した。
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