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ソルジェニーツィン氏死去 ソ連批判のノーベル賞作家 (1/2ページ)
このニュースのトピックス:ノーベル賞
【モスクワ=遠藤良介】ソ連の全体主義体制を批判した「収容所群島」や「イワン・デニーソヴィチの1日」などの著作で知られるノーベル賞作家、アレクサンドル・ソルジェニーツィン氏が3日深夜(日本時間4日早朝)、急性心不全のためにモスクワの自宅で死去した。89歳。インタファクス通信などが伝えた。
1974年に反体制作家として国外追放され、米国に在住。スターリン体制の非人間性を告発してソ連解体を提唱する一方、欧米文化にも否定的立場をとり、94年の帰国後はエリツィン元大統領の急進改革路線を酷評した。だが、2000年発足のプーチン前政権には「廃虚にあったロシアを緩やかに復興させている」(独誌インタビュー)と評価し、昨年6月には国家褒章を受けている。
ロシアには正教やスラブ民族主義を基盤とする独自の発展形態があるなどとする主張は1990年代には冷笑的に迎えられたものの、近年は知的状況の混迷を受けて脚光を浴びる機会も多く、2006年に全30巻の全集刊行が始まった。健康状態が優れず、車いすでの生活を余儀なくされていたが、死の直前まで全集刊行に向けて精力的に仕事をこなしていたという。
ロシアのメドベージェフ大統領は4日未明、ソルジェニーツィン氏の遺族に哀悼の意を伝えた。
ロシア南部キスロボーツク出身。ロストフ大物理数学科を卒業。砲兵大尉として従軍した第二次大戦末期の45年、友人への書簡でスターリンを批判したかどで8年間の刑を宣告された。
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