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【グローバルインタビュー】独環境保護団体幹部、ベルナー・レー氏

2008.7.6 13:12
このニュースのトピックスグローバルインタビュー
地球を守るのに車の速度制限が必要だと訴えるドイツ環境保護団体BUNDの幹部、ベルナー・レー氏地球を守るのに車の速度制限が必要だと訴えるドイツ環境保護団体BUNDの幹部、ベルナー・レー氏

 ドイツでは最近、速度無制限で知られるアウトバーン(高速道路)に速度規制を設け、二酸化炭素(CO2)の排出を大幅に削減していこうという動きが強まっている。ドイツの環境保護団体、BUNDの幹部、ベルナー・レー氏(55)に速度規制の議論の歴史や規制の必要性、アンゲラ・メルケル独首相の環境保護への姿勢を聞いた。

 −−アウトバーンの速度制限の論議はいつごろから始まったのか?

 「石油輸出国機構(OPEC)から先進国が脅され、原油価格が上がった1973年の石油危機のときだ。73年冬から翌年初めにかけてドイツの多くのアウトバーンで速度制限が実際に行われた」

 −−アウトバーンの速度規制が必要なのはなぜか?

 「大きな交通事故を減らせるのはいうまでもない。われわれの試算では、速度規制すれば、270万〜300万トン分のCO2も削減できる。走っている1台の車が占める縦の道路幅の割合も20%程度減り、(無駄なエネルギーの消費につながる)渋滞も減らせる」

 −−ドイツの自動車業界はなぜ、速度制限に反対するのか?

 「(多量のCO2を排出している)大型高級車を売って高い利益を得たいのだ。BMWなどはCO2削減に取り組んでいるが、モビリティー(車での移動)の自由を大事にしたいという根本の哲学に変化はないようだ」

 −−メルケル首相は、環境保護に熱心な指導者として知られているが。

 「彼女は『環境宰相』や『環境保護のチャンピオン』と呼ばれているが、そもそもアウトバーンに速度制限を設けてCO2削減に取り組もうという勇気がない。自動車業界の側に立っているからで、速度制限の議論を骨抜きにしようとしている。非常に後ろ向きの姿勢であり、(口先ばかりの)『処方箋(しょほうせん)の王者』ともいえる」

 −−今後のBUNDの活動は?

 「2009年秋の総選挙で、アウトバーンの速度制限をどう思うかについて候補者者にアンケートする。結果については有権者に公表する。ドイツ人の一部は『自由市民のための自由な運転(の権利)』の重要性を声高に叫ぶが、ある国連の幹部は速度制限などをしてCO2を確実に減らさなければ、人間は生存できないと力説している。まさにその通りだ」

(ベルリン 黒沢潤)

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地球を守るのに車の速度制限が必要だと訴えるドイツ環境保護団体BUNDの幹部、ベルナー・レー氏
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