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ロンドンの“仕込み傘”暗殺事件 英の再捜査が大詰め (1/2ページ)

2008.6.24 09:31
このニュースのトピックス欧州
元KGBロンドン支局長オレク・ゴルジエフスキー氏(木村正人撮影)元KGBロンドン支局長オレク・ゴルジエフスキー氏(木村正人撮影)

 【ロンドン=木村正人】冷戦下の30年前、東欧のブルガリアから亡命し、当時の独裁政権を批判した英BBC放送記者ゲオルギー・マルコフ氏がロンドンで毒殺された事件に関するロンドン警視庁の再捜査が、大詰めを迎えている。元ソ連国家保安委員会(KGB)ロンドン支局長、ゴルジエフスキー氏(69)は産経新聞の取材に対し、KGBの関与を認め、「暗殺者は生きている。イタリア系デンマーク人(62)の男だ」と指摘した。

 ジフコフ国家評議会議長(故人)の政権批判を繰り返していたマルコフ氏=当時(49)=は1978年9月7日、ロンドン市内のウォータールー橋で傘を持った男とぶつかり、足に激しい痛みを感じた。マルコフ氏は高熱に苦しみ、3日後に死亡。解剖の結果、ふくらはぎから直径1・52ミリの“弾丸”が見つかり、中から猛毒のリシンが検出された。

 英対外情報部(MI6)の二重スパイで82〜85年にKGBロンドン支局長を務めたゴルジエフスキー氏によると、ジフコフ議長の要請に当時のアンドロポフKGB議長が渋々応じ、リシン、暗殺兵器の“仕込み傘”とともに教官をブルガリアに送り込んだ。傘の先端から弾丸が発射される仕組みだったとみられている。

 英紙デーリー・テレグラフによると、問題のイタリア系デンマーク人はブルガリアの情報機関(DS)に所属し、77、78年に3回にわたりロンドンを訪れていた。英国とデンマークの捜査当局は93年2月、取り調べに踏み切ったが、このときは容疑を固められなかった。

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元KGBロンドン支局長オレク・ゴルジエフスキー氏(木村正人撮影)

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