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戦車試乗ビジネスが大盛況 独
このニュースのトピックス:欧州
冷戦終結に伴い、東欧で不要になった戦車をドイツ国内に持ち込み、市民に試乗させる異色のビジネスが盛況となっている。20%前後の高失業率にあえぐ貧村の“村興し”にも一役買っている。(独東部ベーアフェルデ 黒沢潤、写真も)
目の前を埋め尽くす無数の計器類。遠くの“敵”を見つめる小さなのぞき窓−。戦車の座席に一般人が座れる機会はめったにないが、ベーアフェルデの平原では、重量14〜34トン、最高速度が時速60〜80キロにも達する東欧製の戦車を自由に操縦することができる。
異色のビジネスを考案したのは、旧東独軍の戦車修理担当官だったアクセル・ハイゼ氏(47)。2004年にスロバキアを訪問した際、旧東独時代に操縦したチェコスロバキア製の戦車を偶然、廃車屋で見つけたことが契機となった。
ドイツの法律では、砲身を外した中古の戦車を一般車両として輸入することが可能。このため、スロバキアやハンガリー、スロベニアなどの廃車屋で1台約2万5000ユーロ(約400万円)で購入し、同年夏から試乗ビジネスを開始した。
現在、所有する戦車は13台。試乗料金は30分で126ユーロ(約2万円)と高額ながら、昨年だけで約1万5000人の客が口コミで殺到。40%が女性で占めた。
マニュアル式自動車のように操縦が意外と簡単なことがその理由で、チェコスロバキア製戦車の場合、鋼鉄の舵を両手で握り、右手で三速ギアを操作、両足で加速▽ブレーキ▽ギア変換−のペダルを踏むだけだ。
気になるのは村側の反応だが、「当初、(国粋主義的な動きと)懐疑的にみられた」同ビジネスは、今では大勢の客が周囲のホテルや食堂を利用するため、大歓迎されているという。

