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【外信コラム】赤の広場で 警官はウソつき!?
このニュースのトピックス:ロシア・CIS
「警察を信じることができると思いますか」
「ロシアにとって最も重要な祭日」とプーチン首相が胸を張る5月9日の「勝利の日」、ソ連崩壊以来初の兵器パレードを一目見ようとモスクワ中心部に取材に出たときのこと。
警察がパレードのルートに指定されたプーシキン広場で、群衆に「ここで待っていても戦車はこない。道をあけなさい」と大声で叫んだ。疑問に思い、隣にいた女性に冒頭の質問をすると、こんな答えが返ってきたのだ。
彼女いわく「彼らは、自分たちの都合で平気でウソをつく。それでも罰せられない。国民は何度だまされてきたか。誰も(警察を)信じていない」。
肌寒い沿道で待つこと約2時間。黒煙を吹き轟音(ごうおん)を鳴り響かせ戦車やミサイルが登場。沿道は大いに沸いた。「戦車はこない!」と叫んでいた警察は静かになった。
テロ警戒で突然ルートを変更したのか。あるいは、偽ルートを公表してテロリストの目を欺こうとしたのか。それは不明だが、国民にウソをつき、誰のためにパレード(?)を行ったのか。赤の広場の指導部と、軍事大国をPRするテレビ撮影用だったのか。
警察や裁判所、議会を信じない不信社会は、昔も今も変わらない。インチキの構図が「勝利の日」にかいま見えたのは、実に皮肉なことだ。
(内藤泰朗)