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【地球をどうしますか 環境2008】中央アジア諸国 水めぐる対立 (2/3ページ)
このニュースのトピックス:ロシア・CIS
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こうした対立と利害の構図を虎視眈々と見据えているのが、世界第2の淡水資源を擁するロシアである。
プーチン前大統領の側近、グリズロフ下院議長は2月、「飲料水は石油、天然ガスに続いてロシアに利益をもたらす。すでに水をめぐる戦争が始まっており、淡水は戦略の源だ」と語った。石油やガスの供給停止を盾に近隣諸国を恫喝(どうかつ)するロシアは、水を第3の「政治的な武器」と位置づけ始めたのだ。
世界資源研究所(米国)によると、ロシアの年間保水量は4313立方キロ。これは中央アジア5カ国の合計保水量の21倍以上にも相当する。中東に目を向けると、アラブ首長国連邦やクウェートの淡水資源はゼロに近い。ロシアは中央アジアや中東に水を輸出する可能性を検討しており、一部のオリガルヒ(寡占新興財閥)はすでに、水源や水を輸出するためのパイプラインなどの利権をにらみ暗躍を始めている。
現時点では「ロシア自身の水汚染が深刻で、技術面からみても水の輸出は採算がとれない」(露科学アカデミー、ザイツェバ氏)との見方もあるが、ケンシモフ氏は「カザフが将来的にロシアから水を買うことは大いにあり得る」としている。
世界的にみると、水の消費は前世紀、人口の2倍のペースで増え、さらなる需給逼迫(ひっぱく)が予想されている。20秒に1人が浄水の不足により死亡しており、水を「効率的かつ公平に分配する方法」(潘基文・国連事務総長)を考えるべき時にきている。(アスタナ=カザフスタン 遠藤良介)
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