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【地球をどうしますか 環境2008】中央アジア諸国 水めぐる対立 (1/3ページ)
このニュースのトピックス:ロシア・CIS
■迫る危機、虎視眈々の露
石油や天然ガスと同様、「水」でも「持てる国」と「持たざる国」が存在する。将来、水こそが戦争を引き起こすとみる専門家さえいる。旧ソ連の中央アジアでは、慢性的な水不足に伴う諸国間の対立が激しさを増していた。
「農業や飲料に必要な夏場に水が足りない。半面、厳寒の冬場には毎年、川が氾濫(はんらん)し大洪水が起き、その被害額は年間10億テンゲ(8億8000万円)を下らない」。カザフスタン水資源委員会のケンシモフ副議長は厳しい状況を説明する。
なぜか。降水量の少ない中央アジアは淡水の多くをシルダリヤ(シル川)とアムダリヤ(アム川)の二大河川に頼る。そのシル川の上流に位置する隣国のキルギスが、冬場の水力発電に備えて夏に貯水し、冬になると一気にダムから放出するからだ。
中央アジアには、二大河川の上流に位置して水を自由に使えるタジキスタン、キルギスと、そのあおりを受ける下流のカザフ、ウズベキスタン、トルクメニスタンが対立する構図が生まれた。諸国間の小規模な武力衝突も起きており、取水問題は一触即発の状況だ。
下流の3カ国は石油や天然ガスが豊富だが、上流の2カ国にはそれがない。カザフ大統領付属戦略研究所のラフマトゥリナ氏は「ソ連時代は中央政府が水資源の配分を統制し、水・電力と石油・ガスの弁済関係があった。ソ連解体でそれが崩れ、各国の利害はむき出しになった」と解説する。今や「キルギスは石油やガスと引き換えに、従来の電力に加え、川の水まで売ろうとしている」という。
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