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【外信コラム】ロンドンの甃 ニュートンのリンゴ

2008.5.12 02:47
このニュースのトピックス欧州

 地球温暖化の取材で北極研究の第一人者であるケンブリッジ大学のピーター・ワダムス教授(59)を訪ねたときのこと。ワダムス教授が子供のような笑顔を浮かべ、「ここにはニュートンのリンゴの木があるよ」と教えてくれた。

 同大トリニティ・カレッジで学んだ物理学者アイザック・ニュートン(1642〜1727年)にちなみ、ニュートン研究所が1992年に開設された際、裏庭にニュートンのリンゴの“子孫”が植えられた。高さは約2メートル。8月末から9月にはふぞろいの実をつける。落果を熟させると、甘酸っぱい味を出すという。

 ニュートンが、イングランド東部ウールスソープの生家に植わっているリンゴの実が真っすぐに落ちるのをながめていて、そのときのひらめきが「万有引力の法則」の発見につながったという話は、余りにも有名だ。

 このリンゴの木は英国内だけでなく日本にも接ぎ木され、今では世界各地でニュートンの偉業をしのばせている。

 このリンゴは「ケントの花」と呼ばれる料理用の品種で、熟してくると風に吹かれなくても次々に実を落とすというのが特徴だ。もし、ニュートンのリンゴが別の品種だったら、万有引力の法則はしばらく発見されていなかったかもしれない。(木村正人)

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