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11日にセルビア総選挙 民族主義政党躍進に懸念 (1/2ページ)
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【ベルリン=黒沢潤】セルビアで11日、総選挙が実施される。親欧派勢力と民族主義勢力が拮抗(きっこう)しており、事実上、欧州連合(EU)加盟を目指すかどうかの国民投票的な色彩が強い。民族主義政権が誕生すれば、2月にセルビアから独立宣言したコソボに対する姿勢を一段と硬化させるのは必至だ。
今回の総選挙は、コソボ独立を機に、EU加盟交渉を凍結すべきだと主張するコシュトニツァ首相のセルビア民主党が、EU加盟と独立問題は切り離すべきだと主張する親欧派のタディッチ大統領の民主党と対立し、連立政権が崩壊したことを受けて実施される。
最新の世論調査では、第1党の極右民族政党セルビア急進党の支持率が約37%、民主党ら親欧政党連合は約36%。急進党はセルビア民主党や、ミロシェビッチ元ユーゴスラビア大統領のセルビア社会党と民族主義政権を作る可能性もあり、欧州で懸念が強まっている。
EUはこうした中、4月末にタディッチ大統領をルクセンブルクに招き、EU加盟の第1歩となる「安定・連合協定」に調印。6日には、EU16カ国がセルビアからの入国ビザを無料にする方針を示すなど、親欧派にてこ入れしている。
セルビアでは、64%がEU加盟を支持する一方、セルビアがコソボ独立を認めるという条件付きならば71%が反対を表明するなど、国民感情は複雑だ。ただ、民族主義政権を誕生させた場合には、年30〜50億ユーロの外国投資が逃げるとみられ慎重な選択を迫られる。