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特務機関が参入審査 露で外資制限法発効
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【モスクワ=遠藤良介】ロシアのプーチン前大統領は7日までに、地下資源分野など同国の42にのぼる産業分野を「戦略的」と定め、外国企業の参入を厳格に規制する新法に署名した。今後、外国企業が指定された分野への本格的参入を希望する場合、その審査では旧ソ連国家保安委員会(KGB)の後継特務機関、連邦保安局(FSB)が事実上の主導権を握る。
報道によると、42分野は石油や天然ガスなど地下資源、軍事、航空、原子力、マスコミなど多岐にわたる。「戦略的分野」のロシア企業については、外国の民間企業が株式の50%、外国国営企業が同25%以上を取得する場合、ロシア政府の認可が必要となる。地下資源の探査・採掘分野では、株式5%以上を取得する場合にまで制限が厳格化された。
参入可否を決定するのは首相をトップとする政府委員会で、経済や保安系省庁の関係者で構成される。ただ、委員会はFSBの提出する意見書を受けて決定を下すほか、FSBには調査の過程で家宅捜索をかける強大な権限が与えられた。
新法をめぐっては当初、16とされていた「戦略的分野」の数がFSBの主張で42まで増加。政府内でも「戦略的分野が多すぎると投資や経済発展を阻害する」(前経済発展貿易相)と考えるリベラル派が、KGB出身者らシロビキ(武闘)派に押し切られた経緯がある。
プーチン前政権は2004年、元石油大手「ユコス」を解体・再国有化したのを皮切りに、策をろうして主要産業の再国有化と外資排除を進めてきた。ロシア経済界には、新法制定で外資参入のルールが透明化されることを歓迎する声がある一方、特務機関が経済分野に一層介入することや、保護主義化への懸念が出ている。