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“象徴大統領”の悲哀の始まり ロシア、双頭体制は一時的か (1/2ページ)
このニュースのトピックス:ロシア・CIS
【モスクワ=内藤泰朗】ロシアでは7日、メドベージェフ新大統領(42)の就任式が大々的に行われたが、実態は、8日にも首相に就任するプーチン前大統領(55)が新政権の運営を主導していくものとみられている。国家元首でありながら事実上、実権のない“象徴大統領”に甘んじるメドベージェフ氏の悲哀と苦悩の日々が始まった。「双頭統治体制」は、あくまで一時的な権力構造だとみる向きが強い。
式典は、モスクワ中心のクレムリンで周辺の交通を閉鎖して執り行われた。新大統領の就任式では、プーチン氏が自らの路線が正しかったと強調。次いでメドベージェフ氏が大統領就任の宣誓を行い祝砲が高らかに響き渡った。
モスクワは7日、プーチン路線の勝利を祝い、プーチン、メドベージェフ両氏の「双頭体制」の発足を公式に宣言する巨大舞台となった。だが、前日までの温暖な天候は一転、小雪が舞い冬に逆戻りしたかのような寒さとなり、お祭り気分に水を差した。
ロシア国内での報道も、メドベージェフ新大統領には喜ばしいものではなかった。「プーチン氏はサッカーチームができるほどの副首相ポストを準備し、大統領権限を奪おうとしている」「プーチン新首相の下では、首相府での取材体制が厳しくなる」。プーチン氏の動向ばかりに強い関心が集まり、メドベージェフ氏の政策などには、あまり関心が寄せられていない。
それは、ロシアのメディアが、旧ソ連国家保安委員会(KGB)出身のプーチン氏に近い「シロビキ(武闘派)」と呼ばれる軍や治安・保安機関関係者たちにより現体制が事実上、牛耳られ動かされていることを知っているからだ。メドベージェフ氏にはシロビキとのつながりはない。