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チェルノブイリ汚染 “不死鳥の街”復活の道 (1/4ページ)

2008.5.5 21:56
このニュースのトピックスロシア・CIS
コロステン市の中心部を流れる清流にかかる橋を渡り散歩する若者たち。同市は間もなく緑に包まれるという(内藤泰朗撮影)コロステン市の中心部を流れる清流にかかる橋を渡り散歩する若者たち。同市は間もなく緑に包まれるという(内藤泰朗撮影)

 史上最悪となった旧ソ連のチェルノブイリ原発事故から今春で22年。放射能汚染地帯の多くが依然、残留放射能に苦悩しながら国際社会からの支援に依存する中、一部の汚染地帯では、支援から脱却し復興に向けた動きを加速させていた。復興へのカギは何か−。ウクライナの汚染地帯にありながら復活の道を歩み始めた「不死鳥の街」を訪ね、その秘密を探った。(ウクライナ北西部コロステン 内藤泰朗)

■帰る市民たち

 「不死鳥の街」と呼ばれるコロステン市は、ウクライナの首都キエフの北西約150キロ、チェルノブイリ原発の西100キロほどの「汚染地帯」にある。街は4月下旬、桜の花に似たリンゴの白い花が満開で、生命の息吹を感じさせた。間もなく街は緑に包まれるという。同市中心部を流れる清流沿いに作られた木製の遊歩道を歩くと、汚染地帯であることを忘れるほどだったが、事故の傷は消えていなかった。

 人口7万人強だった同市は事故後、放射能汚染による後遺症を恐れて1万人ほどが街を離れたこともあり、長く沈滞した。投資家を呼び込んで経済を回復させる努力も「汚染地帯」のレッテルが邪魔をした。

 その後、時間が経ち、汚染による人体への影響が当初の予測ほどではないことが判明。ここ数年は脱出していた市民らが戻るなどして、現在は人口も約6万7000人に回復した。

 同市芸術学校のデメジェンコ校長(48)も帰還組の一人。妻子の健康を案じてシベリアに移住したが、10年以上前、故郷が恋しくなり戻った。「放射能といっても、ほとんど正常値。健康に問題はない。故郷を離れ、両親や親類と離れて暮らす方がからだには悪い」と笑った。

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コロステン市の中心部を流れる清流にかかる橋を渡り散歩する若者たち。同市は間もなく緑に包まれるという(内藤泰朗撮影)
復興に向け「働け」と大号令をかけるビジネスマン出身のモスカレンコ市長。市長の後ろの紋章には「大火にも滅びない街」と書かれている
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