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【地球をどうしますか 環境2008】宝眠る島グリーンランド (1/4ページ)
このニュースのトピックス:欧州
温暖化が生む独立機運
地表の8割以上が氷床に覆われるデンマーク領、グリーンランド。北緯69度、西部のイルリサット・フィヨルドは世界遺産に指定されている。
「これ以上、進むのはよそう」。地元ガイド、フィン・シースターさん(37)が声を上げた。足元の雪をかき分けると海面を覆う氷が湿っていた。耳を澄ますと、青みを帯びた高さ3メートルほどの海氷が「チョロチョロ」と音を立てて解けているのに気づいた。
3月下旬。この時期の平均気温は以前、セ氏マイナス15度前後だった。だが、今年はマイナス2〜3度。海水はもっと温かい。冬でも海は完全には凍結しなくなった。
氷上で犬ぞりを操り、漁業や狩猟で生計を立てるイヌイットのジュリウス・リューストムさん(61)は「20年前、氷に穴を開けて釣るオオヒラメは1匹29キロもあったが、今は10〜15キロがせいぜい。氷が解け船で操業できる時期が長くなり、乱獲気味なのさ」という。
25万年以上前の氷を蓄えるグリーンランドの氷床は、高さ2〜3キロに達する。米航空宇宙局(NASA)などは、1996年に消滅した氷床は96立方キロで、2005年には220立方キロに拡大したと推定する。氷床がすべて解けて、海面が7.2メートルも上昇するという悪夢のシナリオは「早ければ300年以内に起きる」とも予測される。
■ ■ ■
南太平洋の島国ツバルやバングラデシュでは地球温暖化による海面上昇で「環境難民」の発生が懸念される。ところが、氷が解けるグリーンランドでは逆に大きなチャンスが生まれた。永久凍土や海底の地下資源を採掘できる期間が長くなり、またレアメタル(希少金属)や原油の価格高騰で、採掘費用が膨らんでも利益を生む可能性が出てきたのだ。
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