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<国連事務総長寄稿>アジアでエイズ流行の危機 拒絶は致命的 (1/3ページ)
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アジアのエイズの流行について、国連合同エイズ計画(UNAIDS)の呼びかけで作られたアジア・エイズ独立委員会が3月26日、ニューヨークで報告書「アジアのエイズ再定義 効果的な対策を作る」を発表し、潘基文・国連事務総長に提出した。この報告書を受け、潘事務総長は産経新聞に「拒絶は致命的である エイズの流行に直面するアジア」と題する論文を寄稿した。
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韓国出身の国連事務総長として、そしてアジア出身の三十数年ぶりの国連事務総長としても、私がアジアを経済発展のモデルとして語るのは驚くべきことではないだろう。だが、エイズの流行となると、誇りに思うよりも落胆することの方が多い。
アジアでは、エイズは働き盛りの年齢層の最も大きな死亡原因となっている。500万人が現在、HIV(ヒト免疫不全ウイルス)に感染しており、感染がこのままの状態で広がれば2020年にそれが1300万人に増えると予想されている。一方でエイズによって毎年約44万人が死んでいくことになる。
アジアの経済的な繁栄も、エイズの流行に対し最も脆弱(ぜいじゃく)な立場に置かれている人々の助けにはなっていない。感染のリスクが低いとされる集団を含めても、HIV陽性者は健康に関する基本的な権利すら否定されている。
エイズの流行を封じ込め、支援が必要な人を助けることはわずかな投資で可能であるというのに、これは非常に嘆かわしい事態である。国連が支援する新しい報告書「アジアのエイズ再定義:効果的な対策を作る」は、予防対策について、年間で人口1人当たり30セントの投資があれば、HIV感染の流行の拡大を止め、縮小に転じることができると指摘している。これは毎年20万人の命が救えるということでもある。

