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【外信コラム】赤の広場で (ラス)プーチンの正体

2008.4.11 03:37
このニュースのトピックスロシア・CIS

 国営ロシア・テレビが放映したドキュメンタリー番組「帝国の滅亡−ビザンツの教訓」。ロシアが正教を受容したビザンツ帝国(395〜1453年)のゆかりの地をたどり、創作映像を交えて、その滅亡の原因を探るという内容だ。この番組の監修と進行役は、プーチン大統領の懺悔(ざんげ)聴聞僧とうわさされる「プーチンのラスプーチン」こと、チホン・シェフクノフ僧侶である。

 全編を貫くのは、「ビザンツとその後継国家(ロシア)への遺伝子レベルの憎悪を今日まで抱く西側(西欧)」との対立構図だ。僧侶いわく「最初の失敗は西欧を信用し、交易などの権限を譲り渡したこと」「西欧流の改革を進めるほど国家は非効率になった」。

 現代ロシアの政治用語も巧みに使われている。「『オリガルヒ(新興寡占資本家)』が外国への譲歩と政治危機を招いた」というくだりが、それだ。これはエリツィン前政権への批判か。“賢帝”バシレイオス2世(963〜1025年)が、「『安定化基金』を創設しオリガルヒと戦った」というあたりは、この基金を立ち上げたプーチン大統領への礼賛だろう。

 だが、ロシアが最も発展したのは「西」に窓を開いた時代で、ビザンツは「東」のオスマン・トルコに敗れたのではなかったか。(遠藤良介)

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