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NATO首脳会議 止まらぬ露離れ…募る焦り (1/2ページ)
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【モスクワ=遠藤良介】北大西洋条約機構(NATO)首脳会議が旧ソ連ウクライナとグルジアの「加盟行動計画」(MAP)承認を見送ったことは、両国のNATO入り阻止を至上課題としてきたロシアにとって一時的な外交上の勝利となった。ただ、両国のロシア離れと「西側」志向がついえることは考えにくく、ロシアが今後も両国に対する種々の圧力と工作を強めるのは確実だ。
プーチン政権下のロシアにとって、外交政策の背骨をなすのは「勢力圏」の概念だ。これは「ロシアの言うことを聞かせられる地域、軍事施設の配備にロシアが拒否権を持つ地域」(独立系軍事専門家)と言い換えられる。
1999年にチェコなど旧共産圏の中・東欧3カ国、2004年には旧ソ連バルト三国など7カ国の加盟を許し、今やバルト上空までNATO軍機がわが物顔で飛び回る。露外交筋は「ウクライナとグルジアがNATO入りすれば、明日から安全保障の地図が一変する…地図(NATO拡大の経過)は相手の側からも見るべきだ」とロシアの“恐怖心”を吐露する。
ウクライナには欧州向け天然ガス・パイプラインの大動脈が通るうえ、首都キエフは882年、ロシア国家の起源とされる「キエフ・ルーシ」が建国されたロシア人の“精神的故郷”。グルジアもカスピ海産ガスの搬送経路にあたり、トルコやイランなどイスラム世界と近接する戦略的要衝の地だ。ロシアが両国のNATO入り阻止に躍起となる理由は、ここにもある。