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【外信コラム】イタリア便り サマータイム
30日の午前2時から10月26日午前3時まで、サマータイムになる。つまり、時計を1時間進めるわけだ。
日照時間の長い期間を利用してエネルギーを節約しようという考え方は、1784年に避雷針の発明家として知られるベンジャミン・フランクリンが、パリのある新聞に発表したことに始まる。ヨーロッパでは1916年に一時期導入されたが、正式に導入されたのは66年のエネルギー危機からだ。初めは5月の最終日曜日から9月の最終日曜日だったが、96年以来、今日のように延長された。
イタリアの電力供給を統括している会社の説明では、2004年から07年までの間、サマータイムのおかげで25億キロワットの電力が節約できたとしている。
だが、反論もなくはない。フランクリンの時代には各家庭には時計が1個あればいい方だった。現代はというと、会社や家庭内のすべての時計を調整するのに手間もかかる。日照時間帯が長くなれば、車の使用時間も長くなり、ガソリンの使用量も増大するとの指摘もある。起床時間が早くなるためクーラーの使用時間も長くなり、電力が余計に消費されるという、米国の研究者グループの報告もある。
ただ、観光客には大変便利なシステムではある。
(坂本鉄男)
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