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元チェス世界王者、宿敵の墓参

2008.3.12 09:58
このニュースのトピックス欧州

 【ロンドン=木村正人】旧ソ連の元チェス世界王者ボリス・スパスキー氏が11日、アイスランドを訪れ、宿敵だった米国系アイスランド人、ボビー・フィッシャー氏のお墓をお参りした。フィッシャー氏は今年1月に64歳で亡くなった。

 ロイター通信によると、スパスキー夫妻は首都レイキャビク郊外のお墓の前で一礼し、花を手向けた。感極まったスパスキー氏は記者団に「フィッシャー氏の横が開いているかな」と冗談まじりに話した。

 スパスキー、フィッシャー両氏は米ソ冷戦たけなわの1972年、レイキャビクで行われた世界選手権で対戦。フィッシャー氏が世界王者のスパスキー氏を破り、米国人初のチェス世界王者となった。その後に消息を絶ったフィッシャー氏は92年、旧ユーゴスラビアに現れスパスキー氏と対戦。この時も勝利したが、ユーゴに対する制裁措置違反で米当局に起訴された。05年にアイスランド政府から市民権を与えられた。

 スパスキー氏はフィッシャー氏をしのぶチェス大会に招かれ、「私たちの時代からチェスは変わった。コンピューターがチェスの面白みを殺してしまった」と話した。

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