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【グローバルインタビュー】「ロシアが恐れているのは中国だ」 (1/4ページ)
英国の有力シンクタンク、国際戦略研究所(IISS)が世界情勢や各国の軍事力を分析した年次報告書「ミリタリー・バランス2008」を発表、その中で、ロシア海軍が過去1年間に太平洋艦隊の戦術潜水艦を8隻も増強していたことを明らかにした。IISSで紛争・防衛外交政策を担当する元英陸軍大佐のクリストファー・ラントン上級研究員は産経新聞と会見、「ロシアが恐れるのは米国ではない。中国だ」と、ロシアにとり中国が現実的脅威となった現状を冷徹に分析した。一問一答は次の通り。(ロンドン 木村正人)
−−ロシア海軍はなぜ太平洋艦隊を増強したか
「ウラジオストクに本部を置く太平洋艦隊は潜在的にかなり強力だが、恐らく、ムルマンスクに拠点を置く北方艦隊や黒海艦隊、カスピ小艦隊に比べてあまり関心を払われていない。この状況はある程度変わりつつある。ロシアにとってアジア・太平洋地域の重要性は経済成長に伴ってゆっくりと増しているからだ。もちろん、米国の影響力をそぐ狙いもある。
ロシア軍は極東に7万6000人の部隊と海、空軍を配備している。予備軍は巨大で150万人だ。戦略原子力潜水艦は4隻、戦術原潜は10隻。太平洋地域で潜水艦が持つ意味は非常に大きい。この地域の重要性は、豊富な石油・天然ガスが埋蔵されているサハリンと中国にある。誰も語ろうとはしないが、ロシアが太平洋地域で中国に脅威を感じているのは間違いない。ロシアにとって、太平洋地域での脅威は、米国でも北大西洋条約機構(NATO)でもない。中国の中央アジアへの進出も、ロシアの大きな関心事になっている」
−−ロシアは中国にも武器を輸出しているが
「中国とインドはロシア軍産複合体の最大の得意先だ。しかし、中国はこの関係を変えたいと思っていることに注意を払う必要がある。中国の軍産複合体は常に発展しており、ロシア頼みではない。この事実がロシアを恐れさせている、と私は考えている。例えば、2年前にロシアは戦略爆撃機を中国に売却した。機密扱いの装備を与えることで、航空電子工学などの分野で中国の開発意欲をそごうとしたのだ。
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