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露、大統領後継にメドベージェフ第1副首相
【モスクワ=遠藤良介】ロシアのプーチン大統領は10日、来年3月に予定される大統領選挙の候補者としてドミトリー・メドベージェフ第1副首相(42)を支持すると表明した。この事実上の後継指名により、大統領選ではメドベージェフ氏が当選する公算がきわめて大きくなった。プーチン大統領は2期目任期の切れる来春以降も政治的影響力を保持する考えを鮮明にしており、今後は大統領の退任後の身の振り方に焦点が移る。
大統領与党「統一ロシア」と左派官製与党「公正なロシア」など4政党の代表者が同日、大統領と会談してメドベージェフ氏を大統領選の統一候補とする考えを伝達、プーチン大統領も「メドベージェフ氏とは17年間ともに働いてきた。この提案を全面的に支持する」と同意した。
メドベージェフ氏は、「シロビキ」と呼ばれる武力・特務系省庁出身者が幅をきかせる政権内にあって、大統領と同じサンクトペテルブルク出身の「サンクトペテルブルク派」もしくは「市場経済派」と言われる派閥を代表する。2005年から第1副首相として住宅や医療問題など社会分野を担当し、主に軍事や外交を担うシロビキ派のセルゲイ・イワノフ第1副首相とともに有力後継候補とみられてきた。政府系天然ガス独占企業体「ガスプロム」の会長も兼任し、エネルギー・資源分野に支持基盤を持つ。
メドベージェフ氏への後継指名によってロシアの対外イメージが軟化する可能性がある一方、同氏には対内的にシロビキ派を統括する力量はないとの見方が一般的だ。このため、プーチン大統領は自らに従順な弱い後継者としてメドベージェフ氏を指名、自らの退任後もメドベージェフ氏を管制下に置き、実権を保持するとの観測が強い。
今後は従来、有力後継候補とみられてきたズプコフ首相やイワノフ第1副首相の処遇にも注目が集まりそうだ。

