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【グローバルインタビュー】元KGB二重スパイが語る(上) 毒殺事件「大統領は知っていた」 (2/5ページ)

2007.12.9 10:00
このニュースのトピックスグローバルインタビュー

 −−両事件のほかにポロニウム210が使用されたケースはあるのか

 「(リトビネンコ事件以外では)サンクトペテルブルクの事件だけだ。(両事件で)使われたポロニウム210の成分が全く同じだったとは思わない。サンクトペテルブルクの方が少し毒性が強かったのかもしれない」

 −−プーチン大統領が知らないうちに暗殺が行われることはあるのか

 「ない。こうしたタイプのロシア情報機関による作戦は、ボスが知らないうちに行うことはできない。不可能だ。プーチン大統領以上に影響力を持ったボスなどロシアには存在しない。第2に、国家が運営する秘密の核研究所からポロニウム210を持ち出すには書類上の手続きが必要だ。ポロニウム210を持ち出して使用するためには書類の提出が求められる。

 ポロニウム210は非常に高価であるため、支出用の書類も必要になる。ポロニウム210は数百万ドルもするといわれる。こんなことにはすべて国家が関与している。ロシア情報機関は核施設をかなり厳重に管理しており、プーチン大統領はそこから何が持ち出されたか知っていたはずだ」

 −−ポロニウム210を使った結果、スコットランドヤード(ロンドン警視庁)が容易に犯行をたどることができたが

 「容易にだって、バカを言うな。世界中でポロニウム210の跡をたどることができる国はふたつしかない。米国と英国だ。しかし、ロシア情報機関の連中はそれを知らなかった。これは重大なミスだ。だからこそ、非常に優秀だったロシア対外情報局(SVR)長官のレベジェフ氏が今年10月に退任した。英国の科学者たちは見事なまでに、ポロニウム210を追跡するのに成功した。

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