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【外信コラム】ベルリン物語 さすがは本場

2007.12.4 03:22
このニュースのトピックス欧州

 先ごろ、ドイツならではと思える“精密”な診察を受けた。旧ソ連首脳の御用達の医師団がいたドイツ有数の病院、「シャリテー」での体験だ。

 診てもらったのは突然起きた皮膚アレルギー。日本の東北地方出身ゆえに、これまでは氷点下の気温でも平気だった、寒さには強いはずの肌が何と、摂氏数度で赤く腫れてしまったのである。

 診察は徹底していた。左上腕内側に、小麦の水溶液やリンゴのエキスなど20種類もの水滴を垂らされ、各所を針でチクリと刺された。にじみ出た血液に触れさせ、アレルギーが起こるかどうか診るものだ。左肩後部の皮膚もチクリ、チクリとやられた。続いて、右腕の皮膚に摂氏4、8、12、16の各温度を持つ小型機械をあてがわれて、腫れる温度を測定された。これらに要した時間は実に1時間半。医師の質問も細かく、舌を巻いた。

 今夏に受けた定期健康診断でも、ベテランの女医から徹底した触診を受けた。「日本は触診を軽視するようだが、ドイツでは体を触り、体のにおいも丁寧にかぎ分ける。糖尿病の人の体からは実際、甘いにおいがする」

 カルテ、メス、クランケ…。医学用語を挙げるまでもなく、近代日本医学が手本としたのはドイツだった。“本場”の医学はさすがだと思った。(黒沢潤)

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