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気候変動でゴア氏ら注目 ノーベル平和賞候補

2007.10.5 17:49
このニュースのトピックスノーベル賞

 ノルウェーの首都オスロで12日に発表されるノーベル平和賞の候補として、気候変動問題を訴える前米副大統領のアル・ゴア氏らが注目されている。2004年に環境問題に取り組むケニアのワンガリ・マータイさんが、昨年は貧困救済活動に尽力してきたバングラデシュのムハマド・ユヌス氏が受賞、「平和」の対象が拡大したことも背景にある。

 気候変動問題では、京都議定書後の国際枠組みが焦点になる気候変動枠組み条約締約国会議が12月、インドネシア・バリ島で始まる。平和賞授賞式の時期と会議が重なるため、ゴア氏らに授賞すれば“相乗効果”を狙えるとの見方もある。

 ゴア氏のほか気候変動問題では、極北地方の先住民族イヌイットの女性活動家で、北極圏の温暖化に警鐘を鳴らすシェーラ・ワットクルティエさん(カナダ)も候補に推薦されているという。

 また国連関係では、潘基文事務総長のほか「気候変動に関する政府間パネル(IPCC)」とパチャウリ議長(インド)らの名前も挙がる。

 一方で「伝統的な平和」への回帰を求める声も強い。03年の平和賞受賞者でイランの女性人権活動家シリン・エバディさんはロイター通信に、世界には環境問題以外にも深刻な問題が存在すると強調した。

 北京五輪を控えた中国に対しては、国際人権団体が人権状況の改善を重ねて要求。新疆ウイグル自治区の元女性政治犯レビヤ・カディールさんが受賞すれば中国への影響は大きい。

 インドネシア・アチェ州の和平支援やセルビア・コソボ自治州の独立問題で重要な役割を果たしてきたアハティサーリ前フィンランド大統領や、ロシア・チェチェン共和国で人権擁護活動を続ける女性弁護士リダ・ユスポワさんも有力候補とみられている。

 ノーベル平和賞の選考過程は秘密で、ノーベル賞委員会は候補者の名前を一切、明らかにしていない。(共同)

    ◇

 ノーベル平和賞 国際的な平和活動や軍縮など人類全体の平和のために貢献した人物・団体に授与される賞。スウェーデンの化学者アルフレド・ノーベル(1833−96年)の遺言に基づいて1901年創設。日本人では74年、非核三原則を初めて公式表明した故佐藤栄作元首相が受賞した。平和賞以外のノーベル賞はストックホルムで選考、授与されるが、平和賞はノルウェー国会が選んだ委員会が選考、オスロで授与される。授賞式はノーベルの命日にあたる12月10日。(共同)

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