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ナチ犠牲の黒人男性名 初の追悼銅板に
第二次大戦中、ナチスに命を奪われた黒人の名が刻まれた初の追悼銅板(縦横各10センチ)がこのほど、ベルリンの旧自宅前の歩道に埋め込まれた。
独西部ケルン在住の芸術家、ギュンター・デムニッヒ氏(60)が作ったもので、1993年から各地で埋め込まれている犠牲者、約1万2500人分のうちの1つ。
今回名前が刻まれた犠牲者は、ベルリン近郊のザクセンハウゼン強制収容所で41年に死亡したマフーブ・ビン・アダム・モハメドさん(当時40歳)。現スーダン出身のモハメドさんは10歳のころ、東アフリカの「ドイツ植民地軍」に参加。29年にベルリンに移住した後、ホテルでウェーターとして勤務したり、独名門フンボルト大学でスワヒリ語を教えたりもした。約20本の映画に脇役で出演したこともある。
ナチス政権時代の41年に、ドイツ人女性との間に3人の子供がいたため、「異人種間の違法結婚」とみなされ逮捕、収容所に送り込まれた。
ドイツは20世紀初頭まで、アフリカに植民地を持っており、独国内には当時、混血の子供たちが数百人いた。子供たちはヒトラー台頭後、強制的に不妊手術を施されたとも指摘される。子供たちや黒人の親の多くは大戦勃発後、国外に逃れたが、滞在を続けた人々はほぼすべて、収容所で絶命している。(ベルリン 黒沢潤)
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