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【集う】日中笹川医学奨学生歓迎式典(17日・東京都文京区のホテル東京ガーデンパレス)
こういった民間による地道な努力・支援を、一般の中国国民は、どれぐらい知っているのだろう。
中国の医学・医療分野の研究者を1年間、日本に招き、各大学などの指導者の下で研修を行う奨学金制度。昭和62(1987)年にスタートして以来、今年3月までに2000人以上が参加し、多くの卒業生が中国の医療現場の第一線で活躍している。かつてのSARS(新型肺炎=重症急性呼吸器症候群)の集団発生、今年5月の四川大地震でも、多数が救急医療チームに加わり、日本から駆けつけた緊急援助隊の通訳を務めたのも卒業生だった。
「奨学生の卒業生は日中間のいろんなレベルでの医療協力、学術交流の草分けとなった」と主催する日中医学協会の森亘(わたる)会長は胸を張る。
これまでに奨学生を受け入れた日本の機関は大学、病院、研究所など約220カ所、指導責任者は1400人以上にのぼる。第31期となる今年の奨学生は30人。20代後半から30代半ば、中国全土から選抜されたエリート医師たちだ。
同じく主催者である笹川記念保健協力財団の日野原重明会長(聖路加国際病院理事長)は、「研修中に予期せぬ困難にぶつかることもあるだろうが、失敗の中でこそ、新たな発見ができることもある」とアドバイス。指導責任者代表の東京歯科大学、薬師寺仁副学長は、奈良時代に唐へ渡った阿倍仲麻呂(あべのなかまろ)の話を引きながら、「大きな志をもってほしい」とエールを送った。
助成事業として奨学制度の支援を続けてきた日本財団の笹川陽平会長は、「日中といっても文化はまるで違う。日本の素晴らしい文化に触れ、友人をつくってください」。奨学生代表の左建林・吉林大学中日聯誼医院主治医師(32)は、「このチャンスを生かして専門レベルを高め、中日友好のために役立ちたい」と決意表明。その思いを忘れず、1人でも多くの中国国民に伝えていただきたい。(喜多由浩)
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